あり明け月への思い
有明(ありあけ)の月をご存知ですか?
二十六夜の月で、夜明けに空に昇り、朝が明けてもなお空に残っています。
三日月を反転させた形で、風情があります。
また、昔は陰暦のお正月と七月の26日に月の出を待って拝したそうです。
月光に阿弥陀仏・観音・勢至の三尊が姿を現すと言い伝えられたそうです。
娘が亡くなってしばらくは、昼間の外出がとても辛くて、月明かりの中、よく散歩に出ていました。
眠れぬ夜に見上げる月に悲しみと共に愛しさを覚えたものでした。
夜のしじまに、娘からの合図が何かないかと、目を凝らし、耳を澄ませ、身体全体をアンテナのようにしていました。
太陽では眩しすぎて過ごせない、月明かりが壊れそうな心にちょうどよい、そんな優しいお月様への思い、そして本来はとてもパワフルなお月様を感じている私、こんな思いをクライアントさんが自らの明りを見つけて歩いていかれる様子に思いを馳せて描いたパステル画です。
*あり明け月への架け橋をあなた自身の手でかけてみませんか*